レコードID
RB00014568
言語
日本語
著者
品川弥二郎
写刊の別
写
内容記述
明治二年五月六日、箱館攻略中の品川(長州整武隊司令)が渡島國富川の陣中から三ツ谷の長州本陣にゐた阿武彦四郎(整武隊參謀書記、後の陸軍少將阿武素行)に宛てたものである。明治元年冬以來、青森で諸般の準備を整へてゐた官軍諸藩兵は、翌年四月六日同港を出發し、同九日渡島國乙部に上陸して、木古内、松前、二股の三道から海軍と協力して榎本釜次郎等の據てゐた箱館に向て攻撃を開始した。途中具に苦鬪辛酸を甞めつゝ官軍は進撃を續け、この書翰發送の六日頃には箱館を距る數里の地點まで進んでゐたのである。品川は書中に「ヤンシイ」(官軍傭入の米國船)が着船して糧米二千俵の到來と、同時に參謀山田(顯義)が參陣の吉報を齎らし、後段に明七日の戰は海軍のみ參戰して、雌雄を決することとなるべく、背面を突く陸軍の掩護説は到底實現困難ならんとの見込を申送つてゐるが、果して翌七日昧爽の戰には海軍のみ參戰して賊艦に多大の損害を與へてゐる。かくして賊勢愈々蹙まり、十一日には陸海協力して賊艦を殲滅したので、十八日榎本以下全員五稜廓を出でて降服し、亂は遂に平定した。(出典:『尊攘遺芳』)
注記
阿武彦四郎宛
書簡
維新DB整理番号:#0147300
維新DB整理番号:#0101600
尊攘堂書翰屏風16翰9
芳26
請求記号
大屏風六曲770
リストNO
書簡:423
書簡:15
所蔵
京都大学附属図書館 Main Library, Kyoto University
コレクション
サブコレクション
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